ゲリラ豪雨 ―災いは突然やってくる― - 2012.08.15 Wed
昨日、僕がスキをついて塗装をしていた同時刻・・・。
大阪の北河内地区(枚方市・寝屋川市・守口市)あたりにゲリラ豪雨が襲った。
この日は嫁と息子2号を病院に迎えに行き1日中、大変忙しかった。
僕がこのニュースを知ったのは14日の晩。
実家の最寄り駅の地下鉄の駅が浸水被害にあったとニュースで流れていた。
一応、親にそっちは大丈夫かとメールを入れておいた。
返信は『守口市は、あちこち大変みたいです。』と他人事のように返しがあったので、実家は大丈夫そうやなと思った。
しかし、実態は違いました。
僕が呑気に塗装していた時間帯に実家はどんどん水が上がってきて床上浸水してました。
この事実を知ったのは15日の午後1時過ぎ・・・。
嫁と僕の母とのやり取りで被害があったことが発覚。
慌てて実家へ電話する僕。
被害にあったのは14日の午前5時過ぎ、水かさがどんどん増して一気に床上まで達し、畳までびしょびしょに!
電話で被害状況を聞いた僕は単身、車を走らせ実家に向かう。
何も知らなかったとはいえ、その時間にプラモを作っていたことに罪悪感を覚えた・・・。
車中、冷静に現在の状況を想定してみた。ただ行くだけなら誰にでもできる。今現在、親はどんなことに困っているか?周りの状況は?
読者の方からすれば親に聞けばいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、
そんな状況になっても言わなかった親の性格と、状況の説明が究極ヘタすぎてよく解らんというのが理由。
まず、ホームセンターに立ち寄る。実家のあるエリアまでいくと売り切れてる可能性があるので、
自分の家のエリア付近の店をチョイス。
そこで、ライフラインに欠かせない水とお茶を確保。
そして掃除グッズ。デッキブラシ、スポンジブラシ、多目的洗剤、雑巾、厚手のゴム長手袋、6m以上のホースとそれのシャワーヘッド、湿気取り。
工具類としてバールとハンマー、ドライバーセット、レンチ・スパナなども用意した。
そして、これが役に立つかもしれないと消毒剤エタノールを購入した。
実家に到着。玄関と表の掃除をしていた両親。
大変だったことを笑いながら言う。
息子2号が生まれたばかりで、しかも退院の日ということもあり、自分達が災害に遭っていたことを
気を使って黙っていた両親に僕はあえて『何で言わんかったや?』という。
笑うだけで言い訳も言わない両親。
話しをしていてもラチが開かないので、家の中の状況を確かめる事にした僕。
水は引いていたが床上まで水が上がってきてた証拠がくっきりあった。
畳はすでの剥がされていたが、びしょ濡れ。
1階にある荷物の整理はほとんどされていない。
っていうか玄関と畳以外はほとんど手が付けられていない。


実家のある町は高齢化が進んだ町で、ご近所さんのほとんどが60歳を超えた方ばかりだ。
うちの親も親父が71歳、母親が69歳である。お隣さんには90歳を超えた方がいる。
親父は変に正義感が強いため、周りの家の手伝いを優先。母親も家の前の道路や家の壁、側溝などに溜まった汚泥などの片付けを優先させていた。ご近所の方も何故か、家の周りを片付けていた。だから実家のある通りだけはやたらに綺麗かった。その通りから一歩出ると、泥や砂、流れてきたゴミだらけなのに・・・。
僕はその光景をみて、現代には無くなってしまったコミュニティがここにはまだ残ってるんだと思った。
家の中を3人で急いで片付ける。
ホームセンターで調達したモノの半分以上が役にたった。

濡れてしまった床板を大工に頼まず、自分で張り替えると親父が言い出す。
45年前にも今ほどひどくはなかったが、水害があり、その時も自分で床板を張り替えたと豪語する親父。
一度、言い出したらきかない性格を知ってるだけにやりたいようにやらせるようにした。
但し、色々な制約は付けましたが。
一通り片付けが終了し、後は市役所に連絡し対応を確認。消毒は市からやってくれるらしい。
災害補助金やらなんやらは議会の承認が必要になるだろうからとりあえず、被害状況の確認だけに留まった。
その後、近所の方に声を掛けて回った。みんな笑顔で僕に向かって『あっ来てくれたんや、ありがとう!』とか
僕が『おばちゃんとこは大丈夫か?』と尋ねると『あら?NAOちゃん!2人目生まれたんやって!よかったなぁ』とお祝いを差し出された。この人達は自分達が被害にあったことは後回しに息子2号のことを・・・。
僕が育った町にはまだ、古き良き日本の助け合いや風習が確かにありました。
最後に僕が何故、今回の記事を載せたかというと、今の日本はゲリラ豪雨はどこで起こってもおかしくない。
自分だけは大丈夫だろうとか根拠のないことを思っていたりするもんです。
そんなときに僕の経験が役に立てばいいかなという思いと
『日本人の心』というか、他人を『思いやる気持ち』の大事さを伝えたかったからです。
大阪の北河内地区(枚方市・寝屋川市・守口市)あたりにゲリラ豪雨が襲った。
この日は嫁と息子2号を病院に迎えに行き1日中、大変忙しかった。
僕がこのニュースを知ったのは14日の晩。
実家の最寄り駅の地下鉄の駅が浸水被害にあったとニュースで流れていた。
一応、親にそっちは大丈夫かとメールを入れておいた。
返信は『守口市は、あちこち大変みたいです。』と他人事のように返しがあったので、実家は大丈夫そうやなと思った。
しかし、実態は違いました。
僕が呑気に塗装していた時間帯に実家はどんどん水が上がってきて床上浸水してました。
この事実を知ったのは15日の午後1時過ぎ・・・。
嫁と僕の母とのやり取りで被害があったことが発覚。
慌てて実家へ電話する僕。
被害にあったのは14日の午前5時過ぎ、水かさがどんどん増して一気に床上まで達し、畳までびしょびしょに!
電話で被害状況を聞いた僕は単身、車を走らせ実家に向かう。
何も知らなかったとはいえ、その時間にプラモを作っていたことに罪悪感を覚えた・・・。
車中、冷静に現在の状況を想定してみた。ただ行くだけなら誰にでもできる。今現在、親はどんなことに困っているか?周りの状況は?
読者の方からすれば親に聞けばいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、
そんな状況になっても言わなかった親の性格と、状況の説明が究極ヘタすぎてよく解らんというのが理由。
まず、ホームセンターに立ち寄る。実家のあるエリアまでいくと売り切れてる可能性があるので、
自分の家のエリア付近の店をチョイス。
そこで、ライフラインに欠かせない水とお茶を確保。
そして掃除グッズ。デッキブラシ、スポンジブラシ、多目的洗剤、雑巾、厚手のゴム長手袋、6m以上のホースとそれのシャワーヘッド、湿気取り。
工具類としてバールとハンマー、ドライバーセット、レンチ・スパナなども用意した。
そして、これが役に立つかもしれないと消毒剤エタノールを購入した。
実家に到着。玄関と表の掃除をしていた両親。
大変だったことを笑いながら言う。
息子2号が生まれたばかりで、しかも退院の日ということもあり、自分達が災害に遭っていたことを
気を使って黙っていた両親に僕はあえて『何で言わんかったや?』という。
笑うだけで言い訳も言わない両親。
話しをしていてもラチが開かないので、家の中の状況を確かめる事にした僕。
水は引いていたが床上まで水が上がってきてた証拠がくっきりあった。
畳はすでの剥がされていたが、びしょ濡れ。
1階にある荷物の整理はほとんどされていない。
っていうか玄関と畳以外はほとんど手が付けられていない。


実家のある町は高齢化が進んだ町で、ご近所さんのほとんどが60歳を超えた方ばかりだ。
うちの親も親父が71歳、母親が69歳である。お隣さんには90歳を超えた方がいる。
親父は変に正義感が強いため、周りの家の手伝いを優先。母親も家の前の道路や家の壁、側溝などに溜まった汚泥などの片付けを優先させていた。ご近所の方も何故か、家の周りを片付けていた。だから実家のある通りだけはやたらに綺麗かった。その通りから一歩出ると、泥や砂、流れてきたゴミだらけなのに・・・。
僕はその光景をみて、現代には無くなってしまったコミュニティがここにはまだ残ってるんだと思った。
家の中を3人で急いで片付ける。
ホームセンターで調達したモノの半分以上が役にたった。

濡れてしまった床板を大工に頼まず、自分で張り替えると親父が言い出す。
45年前にも今ほどひどくはなかったが、水害があり、その時も自分で床板を張り替えたと豪語する親父。
一度、言い出したらきかない性格を知ってるだけにやりたいようにやらせるようにした。
但し、色々な制約は付けましたが。
一通り片付けが終了し、後は市役所に連絡し対応を確認。消毒は市からやってくれるらしい。
災害補助金やらなんやらは議会の承認が必要になるだろうからとりあえず、被害状況の確認だけに留まった。
その後、近所の方に声を掛けて回った。みんな笑顔で僕に向かって『あっ来てくれたんや、ありがとう!』とか
僕が『おばちゃんとこは大丈夫か?』と尋ねると『あら?NAOちゃん!2人目生まれたんやって!よかったなぁ』とお祝いを差し出された。この人達は自分達が被害にあったことは後回しに息子2号のことを・・・。
僕が育った町にはまだ、古き良き日本の助け合いや風習が確かにありました。
最後に僕が何故、今回の記事を載せたかというと、今の日本はゲリラ豪雨はどこで起こってもおかしくない。
自分だけは大丈夫だろうとか根拠のないことを思っていたりするもんです。
そんなときに僕の経験が役に立てばいいかなという思いと
『日本人の心』というか、他人を『思いやる気持ち』の大事さを伝えたかったからです。
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● COMMENT ●
グッチさん
体調
今は、ゆっくりして早くよくなってや。
ガンプラは逃げませんから。
ガンプラは逃げませんから。
GN電池さん
お見舞いコメント頂き大変恐縮いたします。
脚を怪我されて高校生に助けられて、全員にお礼をされてたコメント見ましたよ。今の世の中、スルーする人が多い中、ハートフルなお話でしたね。
世の中が助け合いの精神でいけたら、もっと住みやすい国になるんでしょうね。
ありがとうございました。
脚を怪我されて高校生に助けられて、全員にお礼をされてたコメント見ましたよ。今の世の中、スルーする人が多い中、ハートフルなお話でしたね。
世の中が助け合いの精神でいけたら、もっと住みやすい国になるんでしょうね。
ありがとうございました。
エフディーさん
お見舞いコメント頂き大変恐縮いたします。
エフディーさんも僕も、もし今回のような事が起きたら、自分の子供に対して、形は違えど、きっと同じような対応をするんでしょうね。親というのはそういうもんなんだなとこの一件でそう思いました。そして助け合いの精神は次の世代に受け継ぎたいですね。ありがとうございました。
エフディーさんも僕も、もし今回のような事が起きたら、自分の子供に対して、形は違えど、きっと同じような対応をするんでしょうね。親というのはそういうもんなんだなとこの一件でそう思いました。そして助け合いの精神は次の世代に受け継ぎたいですね。ありがとうございました。
Akiさん
お見舞いコメント頂き大変恐縮いたします。
冷静に考えれたのは両親の無事が確定してたからかもしれません。もし、何かあったら、冷静でいられたかどうかです。
それにしても、両親を含め、ご近所の皆様には本当に頭が下がります。我慢強いというかなんというか、こっちが勇気づけられたくらいです。
本当に尊敬に値します。ありがとうございました。
冷静に考えれたのは両親の無事が確定してたからかもしれません。もし、何かあったら、冷静でいられたかどうかです。
それにしても、両親を含め、ご近所の皆様には本当に頭が下がります。我慢強いというかなんというか、こっちが勇気づけられたくらいです。
本当に尊敬に値します。ありがとうございました。
けあらんさん
お見舞いコメント頂き大変恐縮いたします。
滋賀も大変だったんですね。ニュースでは京都で家屋に土砂が流れ込んでるのが映ってましたが、ほんとに被害に合われ方に対してお気の毒に思います。
けあらんさんも無事で良かったです。こんなときだからこそ、一致団結して災害を乗り越えたいですね。ありがとうございました。
滋賀も大変だったんですね。ニュースでは京都で家屋に土砂が流れ込んでるのが映ってましたが、ほんとに被害に合われ方に対してお気の毒に思います。
けあらんさんも無事で良かったです。こんなときだからこそ、一致団結して災害を乗り越えたいですね。ありがとうございました。
ミヤジさん
お見舞いコメント頂き大変恐縮いたします。
ワイルドかどうかはわかりませんが、少しでも被害を少なくしようと、みんな必死でやったんだと思います。
ワイルドかどうかはわかりませんが、少しでも被害を少なくしようと、みんな必死でやったんだと思います。
ツヨさん
お見舞いコメント頂き大変恐縮いたします。会社の方は大丈夫だったんでしょうか?阪神大震災のときは学生でしたが大変だったことを覚えてます。そのときの経験が今回、役に立ったかもです。天災の多い国だから、普段から色々と準備やシュミレーションや訓練が大事なんでしょうね。困った時の助け合い、日本もまだ捨てたもんでもないですね。ありがとうございました。
catus23さん
お見舞いコメント頂き大変恐縮いたします。
catus23さんのお母様も大震災で被災されてたんですね。傷み入ります。僕らの親の世代はみんな我慢や辛抱を自然と行ってしまう方達なので、こっちが気付いてあげれる力がもっと必要だなと痛感致しました。
catus23さんのコメントを見て、伝わったことが大変、嬉しかったです。お互いに復興支援を頑張りましょう。ありがとうございました。
catus23さんのお母様も大震災で被災されてたんですね。傷み入ります。僕らの親の世代はみんな我慢や辛抱を自然と行ってしまう方達なので、こっちが気付いてあげれる力がもっと必要だなと痛感致しました。
catus23さんのコメントを見て、伝わったことが大変、嬉しかったです。お互いに復興支援を頑張りましょう。ありがとうございました。
大変でしたね。けどご両親がご無事で何よりです
naoさん、結構冷静ですね^^
僕だったら、慌てて車で直行し
「何しに来たの?」みたいになっちゃいます(笑)
日本の心ですかぁ。いいですねぇ
僕は最近は東日本大震災の時と、僕が骨折した時に感じました
高校生に荷物をもってもらって、体を支えてもらって、、、
心が温かくなりますね
naoさん、結構冷静ですね^^
僕だったら、慌てて車で直行し
「何しに来たの?」みたいになっちゃいます(笑)
日本の心ですかぁ。いいですねぇ
僕は最近は東日本大震災の時と、僕が骨折した時に感じました
高校生に荷物をもってもらって、体を支えてもらって、、、
心が温かくなりますね
急なご実家の災害、大変でしたね。ケガしたりしなかったのはなによりです。
しかし、naoさんに心配を掛けまいとしたご両親はなんて優しい方なのでしょう。息子としては頼ってもらいたいでしょうけど。
災害は他人事ではない。その通りだと思います。そして困っている人がいたら、助けてあげられる、助け合える、そんな人間にならなくてはと考えさせられました。
しかし、naoさんに心配を掛けまいとしたご両親はなんて優しい方なのでしょう。息子としては頼ってもらいたいでしょうけど。
災害は他人事ではない。その通りだと思います。そして困っている人がいたら、助けてあげられる、助け合える、そんな人間にならなくてはと考えさせられました。
大変でしたね。お疲れ様です。
冷静に、何に困っているのか、必要なものは何かを考えて行動されて、本当にすごいと思います。
皆さんの心遣いも感動しました。
冷静に、何に困っているのか、必要なものは何かを考えて行動されて、本当にすごいと思います。
皆さんの心遣いも感動しました。
結構大変なことのなってますねTT
滋賀でも結構降っていたのでうちも危なかったです。
こんな時だからこそ、『日本人の心』大事にしたいと思います。
滋賀でも結構降っていたのでうちも危なかったです。
こんな時だからこそ、『日本人の心』大事にしたいと思います。
色々大変でしたね。
畳を自分たちで変えるんですか、ワイルドですねぇ
畳を自分たちで変えるんですか、ワイルドですねぇ
私も夜のニュースで知りました。
大阪でこんなになる事ってめったにないですからビックリしました。
こちら方面には、知り合いはいないんですが、会社の倉庫があります。
どうなってるのか心配ではありますが、
なかなか自分で動くことは出来ませんでしたね。
助け合いの日本人の心、美しいですね。
阪神大震災を思い出しました。
これからが大変でしょうが、頑張ってください。
大阪でこんなになる事ってめったにないですからビックリしました。
こちら方面には、知り合いはいないんですが、会社の倉庫があります。
どうなってるのか心配ではありますが、
なかなか自分で動くことは出来ませんでしたね。
助け合いの日本人の心、美しいですね。
阪神大震災を思い出しました。
これからが大変でしょうが、頑張ってください。
思い
本当に大変でしたね。
東北大震災の時に実家が被害に遭い大変なのに独り暮らしの母は「大丈夫だから」と言っていたのを思い出しました。
ご実家は大変な状況なようですが家族にケガ人がいなかったことが不幸中の幸いでしょうか。
震災の時、私は気が動転して何も持たずに実家へ行きましたが、naoさんは冷静に必要と思われる物を準備して駆けつけ、しかも近所への安否確認までするとは。
なかなか出来ないことだと思います。
>『日本人の心』というか、他人を『思いやる気持ち』の大事さを伝えたかったからです。
実体験されているnaoさんの言葉は本当に心に響きました。
被害からの復興を心からお祈りします。
東北大震災の時に実家が被害に遭い大変なのに独り暮らしの母は「大丈夫だから」と言っていたのを思い出しました。
ご実家は大変な状況なようですが家族にケガ人がいなかったことが不幸中の幸いでしょうか。
震災の時、私は気が動転して何も持たずに実家へ行きましたが、naoさんは冷静に必要と思われる物を準備して駆けつけ、しかも近所への安否確認までするとは。
なかなか出来ないことだと思います。
>『日本人の心』というか、他人を『思いやる気持ち』の大事さを伝えたかったからです。
実体験されているnaoさんの言葉は本当に心に響きました。
被害からの復興を心からお祈りします。
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体調は回復に向かっておりますし、実家も今週には畳が入荷して、元通りに戻せそうです。